ダイエットを始めるあなたへ
憎むべき犯罪には、作裂する怒りがつきものかもしれない。
だが、普段の生活での出会いでは、他人を侮辱したりできないし、自分の尊厳を保ちながらほかの人たちとの関係を維持していくものだ。
怒りをぶちまけてしまうと相手に利己的だと思われるだろうし、お互い気まずくなるのも知っている。
それに、怒りが緊迫した状況をさらに悪化させることも、最悪の場合は暴力さえ引き起こすことにも、気づいている。
さらにまた、どのような状況での怒りであっても、およそ正当化される見込みはないだろうし、怒りを瞬間的に表したら、そんな自分にとまどってしまうかもしれない。
そのうえいい人は、コントロールの利かない反応は未成熟の証だと思っている。
怒りが沸騰したところで、熱はそうは長びかずに、すぐ冷める。
最初は、めちゃめちゃに暴れたいと思ったりしても殺していたかもしれない。
そんなことになってしまったら人生の破滅だが幸いなことに、いずれは自分の中の善良な何かが、踏みとどまらせて、怒りを収めてくれるのだ。
そこで、「いい人でない」という非難を避けるために、以下のように考えてしまう。
両親から、むかっ腹を立てるのは子供じみていて世間に受け入れられないと教えられた。
怒るといったふるまいはあさましさにつながる。
愛する子供たちのために、そんな態度を手本にしたくない。
無礼で害のある怒りの原因について、良心がとがめる。
人はじつはみんな熱い感情の持ち主だから、クールに見えるよう努める。
感情を押しころし、そんなものは自分のどこを探してもないというそぶりをする。
誠実さや真の人間関係とは、自分が感じることと、他者に伝えることの一致をさすとわかっていながら、つい、感情を抑えてしまう。
だから、抑え込まれた怒りは、他人に対してだけでなく、自分自身に対しても誠実ではない、人間らしさに欠けていると感じさせる。
そして皮肉にも、いっそう怒りを生み出す。
怒ったら人にどう思われるかを考えると、恐ろしい。
たしかに、いい人は自分から望んで口汚く怒りを爆発させたりしない。
だが、それは間違いなのだ。
怒りを抑え込むためなら何でもするという意味で。
一生怒りを抑え込んでがまんを続け、すべて収まるのならそれでもいい。
だが当然、そんなふうにうまくいくわけはない。
友人があなたを怒らせる。
でも、それを怒りとして表せないために、友情関係をこわしてしまう。
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